【FXのスプレッド比較】トレードへの変動影響とコストの計算方法を解説

【PR】この記事には広告を含む場合があります。

FXは色々と専門用語が難しいですよね。そんな専門用語の一つであるスプレッドが分からないという声も聞きます。この記事では、FXでスプレッドとはどういう意味か、トレードへの使い方やコストへの影響など詳しく説明していきます。

最後まで読めば、スプレッドを理解したFX運用やトレード利益に反映させる方法を理解できます。スプレッドを理解して、FXトレードに活かしていきましょう。

FXのスプレッドとは？

FXでは、通貨を買うときと売るときで、提示される価格が少し違います。この差額がスプレッドです。例えば、ドル円を145.000円で買えるとしても、売るときは144.997円だったりします。この0.003円の差がスプレッドになるのです。

スプレッドとは、FX会社が取引を仲介する上で発生するコストであり、FX会社の収益源になります。だから、FX会社によってスプレッドの幅は異なるし、同じFX会社でも通貨ペアによってスプレッドは変わってきます。

次に、スプレッドがトレードに与える具体的な影響について説明します。

なぜスプレッドが重要なのか

なぜスプレッドが重要なのかというと、トレードコストに直結するためです。スプレッドは売値と買値の差額のことなので、トレードするたびに発生してしまうんです。スプレッドが0.2銭だった場合、1トレードで0.2銭、10トレードなら2銭となります。1日に何度も取引を繰り返すデイトレーダーの場合、トレード毎にスプレッドの差が積み重なってしまい無視できない金額になります。

スプレッドはトレード毎に発生してしまうので、スプレッドを狭められたなら、取引コストを抑え利益を最大化できるのです。

特にデイトレードやスキャルピングのように取引回数が多いトレードスタイルでは、スプレッドのコストが収益を大きく左右します。

次に、スプレッドが発生する理由について詳しく解説していきます。

スプレッドが発生する理由

トレーダーからするとコストでありデメリットとなるスプレッドですが、発生するのは以下の理由からです。

この2つの理由を詳しく説明します。

FX会社の利益を確保するため

FX会社は取引手数料を取る代わりにスプレッドで収益を得ています。

なので、トレーダーからすると取引手数料が無くコストが無いように見えますが、実際にはスプレッドが間接的なコストになっているのです。

コストなので、スプレッドが狭いほどトレーダーにとってメリットがあり、スプレッドが狭いFX会社ほど良い会社として選ばれやすくなります。

取引量が多いFX会社では、狭いスプレッドでも十分な利益を得られるので、競争力の出せる低めのスプレッドを提供してくれます。

市場リスクを軽減するため

FX会社は顧客の注文を受けた後、インターバンク市場や他の流動性提供者に同じ注文を出します。

この最中に価格が変動してしまったら、その変動額をFX会社が支払わないといけないので、そのリスクに備えるためにスプレッドが設定されています。

また、市場の流動性が低い場合や、急激な価格変動が予想されるときにはスプレッドが拡大することがあります。

これもリスク管理の一環として行われるものです。

次に、スプレッドの種類とその特徴について解説します。

スプレッドの種類と特徴

スプレッドには、大きく分けて固定スプレッドと変動スプレッドの2種類があります。

それぞれの特徴を理解して、トレードスタイルに合ったスプレッドを選ぶのが大切です。

固定スプレッドと変動スプレッドの特徴をまとめました。

スプレッド種類	特徴	メリット	デメリット
固定スプレッド	一定の幅でスプレッドが提示される。経済指標発表時や突発的ニュースによる相場変動中も、基本的にスプレッドが変わらないことが多い。	・コスト計算が容易 ・相場変動時でもスプレッドが広がらない	・スプレッドが広めに設定される場合がある ・相場が安定している時には不利
変動スプレッド	市場の流動性、相場環境、時間帯によってスプレッドが常に変わる。閑散時間帯や大きな指標発表時にはスプレッドが拡大することが多い。	・スプレッドが狭くなる可能性がある ・市場の状況を反映 ・競争原理が働く	・スプレッドが広くなる可能性もある ・コスト計算が難解 ・初心者には難解

通貨ペアごとのスプレッドの違い

スプレッドは通貨ペア毎でも違います。

取引量が多く多くのトレーダーが取り扱っている、つまり流動性が高いとスプレッドは狭いし、流動性が低いとスプレッドは広くなるんです。

例えばドル円のスプレッドは通常0.1～0.3pips程度に抑えられていて、トルコリラや南アフリカランドなどの通貨ペアはスプレッドが5～20pipsなんてこともあります。

スプレッドが拡大するタイミング

スプレッドは世界の状況や環境によっても変動してしまいます。代表的な変動要因は下記になります。

経済指標発表時

重要な経済指標発表時にはスプレッドが拡大してしまいます。

指標発表前後は相場がどちらに動くか分からず、投資家はポジションを手じまったり、新規注文を控えるため流動性が低下。これで売買のバランスが崩れ、スプレッドが広がってしまうのです。

他にも大口注文が集中し過ぎると売買の需給バランスが崩れ、スプレッドが広がってしまうなど、指標発表時は注意が必要です。

早朝や祝祭日など

早朝や祝祭日も流動性が下がるため、スプレッドが拡大します。

早朝（日本時間で7時～8時ころ）は、主要な金融市場が閉まっており、トレード参加者が減るため流動性が低くなったり、祝祭日でも特に年末年始やクリスマスは金融機関が休業し市場参加者が大幅に減少します。

地震やテロなど突発的な災害

突発的な災害やテロが発生した場合にも、市場参加者は不安を感じトレードを控える可能性が高いです。確かにトレードやってる場合じゃないですよね。

例えば、2011年の東日本大震災時には、円が急落しスプレッドが通常の数倍以上に広がりましたし、2020年のコロナショックでは多くの金融市場が乱高下しFXのスプレッドも大きく広がりました。

スプレッドを抑えるための戦略

スプレッドを抑えるには、スプレッドが拡大する時の逆の動き、つまり市場の流動性が高いタイミングを狙うのが有効です。以下に例を挙げます。

例えばスプレッドが0.2銭のFX会社と0.5銭のFX会社なら0.2銭の会社を選ぶとか、ロンドン市場とニューヨーク市場と日本市場が開いている時間帯を選ぶとか、そもそもスプレッドが狭い通貨ペアを選ぶなど対策はいくらでもあります。

次に、初心者がスプレッドを効果的に活用する方法を解説します。

スプレッドを使いこなすためにデモ口座で練習しよう

スプレッドを使いこなせるようにデモ口座で練習しましょう！デモ口座は実際の資金を使わずにFXトレードを体験できるツールで、本番同様のトレード環境を体験できるので、リスク無くトレードの練習が出来ます。これでトレード本番の感覚を養っていきましょう！

デモ口座を使用すると、こんなメリットが得られます。

トレードスタイルごとのスプレッドの影響と活用方法

トレードスタイルによってスプレッドの影響や重要性は異なります。

自身のトレードスタイルに合わせて、スプレッドを意識した戦略を立てることが成功への鍵です。

スキャルピングとスプレッド

スキャルピングは数秒～数分の短時間で売買を繰り返すトレードスタイルです。わずかな値動きで利益を積み重ねていくスタイルのため、スプレッドの大きさが収益を直接左右します。

例えば1pipの利益を目指すトレードでスプレッドが0.5pipと1pipの場合では、必要な値動きが2倍も異なってきます。そのため、スキャルピングにとってスプレッドの影響は大きく、注意が必要です。他にもスプレッドが0.2銭の通貨ペアを1万通貨で20回トレードすると、スプレッドは合計4,000円になってしまいます。

スキャルピングでは、スプレッドの狭さがトレード収益に直結します。そのため、0.1pipsでも小さいスプレッドを選ぶのがオススメです。

デイトレードとスプレッド

デイトレードは、数時間～1日単位で売買を完結させるトレードスタイルです。

1回のトレードで狙う利益がスキャルピングより大きいため、スプレッドの影響は相対的に小さくなります。

デイトレードでは、1回のトレードで20～50pipsの値幅を狙うことが多いため、スプレッドによるコストの影響はスキャルピングほどシビアではありません。

スイングトレードとスプレッド

スイングトレードは、数日から数週間ポジションを保有するトレードスタイルです。

狙う利益幅が大きいため、スプレッドの影響は最も小さいといえます。

スイングトレードでは、利益幅が100～200pips以上になることも多いため、スプレッドのコストは全体収益にほとんど影響しません。

これでスプレッドの影響と活用方法について理解が深まったと思います。次に、具体的な計算方法や事例を見てみましょう。

スプレッドの計算方法と事例

FXトレード時にスプレッドが具体的にどう影響するのか、計算を交えて解説していきます。

スプレッドの単位は銭とpipsです

スプレッドの単位は銭やpipsです。世界的にみるとpipsが一般的で、通貨ペアの片側が日本円（クロス円）の時に銭が使われる場合もあります。例えば、米ドル/円（USD/JPY）で1ドル＝140円10銭のように1円未満の単位を銭と表現します。1円＝100銭なので、140円10銭は140.10円となります。

pips（ピップス）は、USD/JPYだと小数点第2位が1pipで、例えば140.10円が140.15円になったら5pips上昇したという意味になります。

まとめると、2銭＝0.02円＝2pipsです。

注意してほしいのですが、クロス円以外だと、pipsの桁数が変わります。

例えばユーロ/米ドルや英ポンド/米ドルだと0.0001ドル=1pipとなります。

スプレッドはトレードコストとして直接影響を与えるため、その計算方法を正しく理解しておくことが重要です。

スプレッドの計算方法

スプレッドによるコストは、以下の式で計算できます。

スプレッドコスト = スプレッド × 取引通貨量

例えば、スプレッドが5銭（0.05円）、取引通貨量が1万通貨の場合、コストは以下のように計算されます。

0.05円 × 10,000通貨 = 500円

この500円が、取引の際にかかるコストとしてスプレッドに含まれるため、エントリー時に含み損として反映されます。

スプレッドの具体例

以下に具体的な事例を示します。

事例1: ドル円（USD/JPY）の取引

ドル円のスプレッドが3銭（0.03円）の場合、1万通貨を取引した場合のコストは以下のようになります。

0.03円 × 10,000通貨 = 300円

この300円が、エントリー直後に含み損として計上され、実質的なスタート地点となります。

事例2: ユーロドル（EUR/USD）の取引

ユーロドルのスプレッドが0.0002ドル（2pips）の場合、1万通貨を取引した場合のコストは以下のようになります。

0.0002ドル × 10,000通貨 = 2ドル

2ドルを日本円換算すると約220円（1ドル=110円の場合）となります。

このように、通貨ペアによってスプレッドの単位や影響が異なるため注意が必要です。

次に、スプレッドを考慮したトレード戦略についてさらに詳しく解説します。

スプレッドを考慮したエントリー・決済のタイミング

スプレッドを考慮することで、エントリーや決済のタイミングをより効果的に選ぶことができます。

特に短期トレードでは、スプレッドがトレード結果に与える影響が大きいため慎重に判断する必要があります。

スプレッドを考慮したエントリーのタイミング

エントリー時には、スプレッドが狭いタイミングを選ぶことが重要です。

例えば、欧州時間や米国時間の重なる時間帯（日本時間16:00～24:00）は市場が活発で、スプレッドが狭くなることが多いです。

スプレッドを考慮した決済のタイミング

決済時には、スプレッドが広がっているタイミングを避けることがポイントです。

早朝や深夜、祝祭日などは流動性が低くスプレッドが広がりやすいため、可能であればこれらの時間帯を避けましょう。

スプレッドを意識したトレード計画の立て方

スプレッドを意識することで、トレード計画をより現実的に立てることができます。

スプレッドを考慮した目標設定やリスク管理を行い、より効率的なトレードを目指しましょう。

スプレッドを考慮した目標設定

トレードの目標値（利確ポイント）は、スプレッドを加味した上で設定する必要があります。

例えば、スプレッドが2pipsの場合、少なくともそれ以上の値幅を目標にしないとコストを上回る利益が得られません。

スプレッドを考慮したリスク管理

スプレッドはトレードコストの一部として計上されるため、リスク管理の計画にも含める必要があります。

例えば、損切りポイントを設定する際、スプレッド分の余裕を持たせることで不必要な損切りを防ぐことができます。

これらを意識することで、スプレッドを味方にしたトレード計画を立てられるようになります。

これで、スプレッドを効果的に活用するためのエントリー・決済やトレード計画の立て方が理解できたと思います。

スプレッドを抑えるためのFX会社選び

スプレッドを抑えるためには、スプレッドが狭い業者を選ぶことが最も効果的です。

以下のポイントを考慮して、自分に合ったFX業者を選びましょう。

スプレッドが狭いFX会社の特徴

多くのFX会社は、主要通貨ペア（USD/JPY、EUR/USDなど）で狭いスプレッドを提供しているため、これらの条件を確認しましょう。

FX会社選びの注意点

スプレッドが狭いだけでなく、取引の安定性やサポート体制も選択基準として重要です。

スプレッドを活用したトレードの成功例

スプレッドを意識したトレードで成功した具体例を紹介します。

成功例1: スキャルピングトレード

スプレッドが狭いメジャー通貨ペア（USD/JPY）を選び、欧州時間（日本時間16:00～24:00）に集中してトレードしました。

スプレッドが0.3pipsと狭いタイミングを活用し、1日10回以上の短期取引を繰り返すことで、トレード利益を積み上げることに成功しました。

ポイントとしては3点です。

成功例2: スイングトレード

また、スプレッドを意識しすぎないよう、数日間ポジションを保有するスイングトレードで利益を出しました。

狙いを定めたポイントでエントリーし、スプレッドが広がるリスクを避けるために流動性の高い時間帯で決済しました。

今回のポイントは以下です。

このように、スプレッドの影響を理解し、トレードスタイルに合わせた工夫をすることで、トレードの成功率を高めることができます。

スプレッドが狭く使いやすいFX会社はDMMFX

スプレッド （米ドル/円）	最小取引単位	キャッシュバック	通貨取引単位	通貨ペア数
0.2銭	1,000通貨	最大30万円	1通貨	25ペア

米ドル/円は0.2銭、ユーロ/円は0.4銭と業界最狭水準のスプレッドを提供しているDMMFX。

年間の損益額を自動でまとめてくれる取引通信簿で、自分のトレード振り返りも簡単にできます。

取引手数料も無料が多く、初心者も取り組みやすくなっています。

FXのスプレッドを活用するためのまとめ

FXのスプレッドは、FXのコストとして重要な役割を果たします。スプレッドが狭いと利益が出やすく、広いとコストが増大しますよね。初心者は固定スプレッドで安定したトレードを目指し、スプレッドの変動要因を学びましょう。

メジャー通貨ペアを選び、市場の流動性が高い時間帯での取引を心がけることで、スプレッドによるコストを抑えることが可能です。

Q:FXのスプレッドとは何ですか？

FXのスプレッドとは、「買値」と「売値」の差額を指します。これは取引コストの一部であり、FX会社の収益源です。スプレッドが狭いほどトレーダーに有利となり、広いほど取引コストが増えるため、注意が必要です。

Q:スプレッドがトレードに与える影響は？

スプレッドはトレードのコストに直結します。特に短期トレード（スキャルピングやデイトレード）では、スプレッドが収益に大きな影響を与えます。スプレッドを狭く抑えることで、取引コストを低減し、利益を最大化できます。

Q:スプレッドを抑えるにはどうすればいい？

スプレッドを抑えるには以下の方法があります。

• スプレッドが狭いFX会社を選ぶ
• 市場の流動性が高い時間帯（欧米市場が重なる時間など）で取引する
• スプレッドが狭い通貨ペア（ドル円やユーロドルなど）を選ぶ
• デモ口座を活用して取引環境を試す

Q:固定スプレッドと変動スプレッドの違いは？

固定スプレッド:一定の幅でスプレッドが設定され、相場変動時でも変わらない場合が多い。

• メリット: コスト計算が容易で相場変動時でも安定
• デメリット: 通常時には広めに設定されることが多い

変動スプレッド:市場の流動性や相場環境によってスプレッドが変動する。

• メリット: 流動性が高い時にスプレッドが狭くなる可能性がある
• デメリット: 経済指標発表時などに拡大する場合がある

Q:スプレッドが広がるタイミングはいつですか？

スプレッドが広がる主なタイミングは以下の通りです。

• 重要な経済指標の発表時
• 市場の流動性が低い早朝や祝祭日
• 地震やテロなどの突発的な災害発生時

これらのタイミングを避けることで、スプレッドの影響を軽減できます。